2005年10月
2005年10月28日
もらえない補助(1)Federal Work Study
Federal Work Studyとは、働いて返すローンのことです。学生が、大学の施設内や、コミュニティにおいて就労することにより、給付を受ける制度です。
<申請方法>
学費補助の申請を行うと、例えば、「Federal Work Studyとして$2,000支給」といった通達(Award Letter)を受けることになります。学生は、この$2,000を満たすために、その分だけの就労活動を行います。その際、雇用者に対して、Award Letterを提出します。
<支給額>
時給で支給されますが、その額は、最低でも連邦政府で決められている"federal minimum wage"よりも上、という形になります。仕事の種類や、要求されるスキルのレベルによっても変わってきます。ただし、はじめに提示された額(先ほどの例だと$2,000)を超えて、受給することはできません。
<その他>
仕事は、キャンパス内の場合もあれば、キャンパス外の場合もあります。キャンパス外の場合は、NPOなどの非営利法人や、公共機関によって雇われることが多いようですが、学生のキャリアに関連する仕事に就くことも可能です。Federal Work Studyは、基本的には連邦政府の制度なので、時給が例えば$8の場合、$4 - $8を連邦政府側が出し、雇用者の負担を軽くしています。
2005年10月25日
もらえる補助(5)Outside Scholarship
アメリカにおいて多くの私設団体が、奨学金を出しています。その対象者や支給額、支給条件などは多彩で、各団体によってそのポリシーは異なってきます。ただし、私設団体が提供する学費補助の総額は、全米合計額(1,440億ドル)の1% - 3%と、非常に低い額であるため、多くの時間をかける価値はありません。私設団体の奨学金探しは、連邦政府、州、および各大学の学費補助対策をしっかり行った上で、行うべきでしょう。
ここで、私設奨学金探しを行う上で役に立つWebサイトを一つ紹介します。なお、このようなサイトは多数存在しますが、信頼性が疑問視されるものも多く含まれるので、ここでは、実績のあるサイトを紹介します。FastWeb.comというサイトです。
このサイトへ自分の名前や属性を登録すれば、あなたの状況に最も適した私設奨学金を検索することができます。申請方法は、各奨学金によって違うので、きちんと確認しましょう。
2005年10月20日
もらえる補助(4)各大学からのGrant/Scholarship
学生の学業成績や、家族の収入・資産状況に応じて、各大学から、GrantやScholarshipが出ます。有名私立大学では、多くの寄付金がOBから寄贈されており、そういった大学は、支給されるGrantやScholarshipの額が高い傾向にあります。
各大学が、どのくらいの寄付金を持っていて、どれだけ補助を出せる余力があるかを調べるのは、大変有益なことです。
<申請方法>
各大学によって異なるが、FAFSAフォームは必須。私立大学では、CSS/PROFILEというフォームを要求する大学が多いですが、大学独自のフォームを用意している所もあります。志望大学ごとに、どのフォームが要求されるかを確認することが必要です。
<支給額>
大学の資金力と、学生本人の成績、家庭の収入・資産状況に応じて、支給額が異なります。大学側が家庭の収入・資産状況を見る際に使う計算式は、Federal Formulaと異なる場合があるので、注意が必要です。例えば、Federal Formulaでは、家の資産価値を計算に含めないが、大学の計算方法だと、含めるところが多いのです。
<対象者>
大学ごとのポリシーによって異なります。連邦政府や州からの補助は、学生がアメリカ国民か永住者でないと基本的には受けられないが、大学によっては、留学生や長期滞在者に補助を出す場合もあります。
それぞれの家庭へ、いくら学費補助を行うかを決める課が、通常、各大学に設置されています。これを、FAO(Financial Aid Office)と言います。各大学の申請手続きは、必ずFAOへ問い合わせるようにしましょう。
2005年10月14日
もらえる補助(3)SEOG
SEOGとは、Federal Supplemental Educational Opportunity Grantの略で、Pell Grantと同じく、連邦政府による学費補助です。Pell Grantとの大きな違いは、学生への支給額が、大学によって決められるということです。
<申請方法>
各大学によって異なりますので、それぞれの学費補助課(Financial Aid Office)に問い合わせましょう。連邦政府の制度ですが、各大学によって運営されていることに注意してください。もちろん、FAFSAを提出していることが前提となりますが、それに加え、大学独自のフォームが要求されることもあるので、注意しましょう。
<対象者>
低所得・資産の家庭が主な対象となります。Pell Grantを受けている学生から、優先的に支給を受けるのが一般的です。
<支給額>
最低$100、上限は$4,000です。あなたの家庭の補助必要額、大学の財政状況・運営方法によって変わってきます。
<支給方法>
Pell Grantと同じく、あなたの学費が自動的に引き落とされるか、チェックで支給されるかのどちらかです。
<その他>
SEOGはあくまでSupplemental、つまり副次的であり、支給の優先度は、Pell Grantよりも落ちることが多いでしょう。つまり、Pell Grantで$1,000もらっている人が、SEOGで$4,000もらう、ということはあまりないと考えてください(大学によっては異なる場合もありますが)。Pell Grantで$4,050フルにもらっている人に対して、さらに補助的な意味で例えば$1,000というケースが多いようです。
ほとんどPell Grantと同じですが、このGrantの特徴である、「大学によって運営されている」ということだけは覚えておいて、損はないでしょう。
2005年10月07日
もらえる補助(2)State Grant
State Grantは、州ごとの教育庁が管理している補助金プログラムです。州によって、プログラムの内容が異なるので、それぞれの州ごとにどのようなプログラムを持っているか、確認しましょう。一般的に、その州に住んでいる学生が対象となります。
以下、1例として、NY州のState Grantである、TAP(Tuition Assistance Program)をご紹介しましょう。
<申請方法>
オンラインか、専用の用紙で申請ができる。FAFSAをすでに提出していることが前提。
<対象者>
学生が、アメリカ国民、永住者であり、かつNY州の住民であることが基本的な条件。また、フルタイムの学生であること、2年以上の給付後、少なくとも成績が平均でC以上であることが主な条件である。
<支給額>
支給の上限額ですが、2005年度は、$5,000となっています。どのくらいの額が得られるかは、FAFSAで記入・提出したデータ(家族の収入や、大学の通学コスト等)にもとづいて決められます。基本的には、学生の成績よりも、家族の収入・資産の方が重く見られます。
<その他>
適用される大学は、全ての州立大学と、ほとんどの私立大学です。自分の志望する大学が、State Grantの対象になっているかは、事前に調べておきましょう。
このTAPプログラムの情報は、以下にあります。
http://www.hesc.com
NY州では、この他にも、以下のような州限定のプログラムがありますが、補助額からすると、TAPよりも低額であったり、学生の専門領域が限定されていたりします。これらの対象となるのは、主に成績優秀者や、特定の専門領域を志望する学生です。
- Robert C. Byrd Honors Scholarship Program
- Scholarships for Academic Excellence
- Regents Health Care Scholarship for Medicine and Dentistry
- Regents Professional Opportunity Scholarship Program
- Regents Physician Loan Forgiveness Award Program
2005年10月03日
もらえる補助(1)Federal Pell Grant
Federal Pell Grantは、連邦政府が主に低所得の家庭に対して支給する学費補助金で、学生側には返済の義務がありません。
<申請方法>
FAFSA(連邦政府の学費補助申請書)の提出が、そのままPell Grantへの申請となる。FAFSAの提出後、SARと呼ばれる、支給額のレポートが送られてくるが、そのレポートから、学生にいくら支給されるかがわかる。
<対象者>
学生が、アメリカ国民、永住者であることが基本的な条件。一部、長期滞在/就労を前提にしている外国人学生が得られる場合もある。主に、低所得・資産の家庭が対象であり、学生の成績は関係ない
<支給額>
連邦政府が、統一された計算式(Federal Formula)と、進学する大学の通学コストによって支給額を決定する。支給の上限は、1年間$4,050(2004年度の場合)
<支給方法>
各大学が、学生のアカウントに対してPell Grantをクレジットするか(平たく言うと、大学が直接Pell Grantから引き落とす)か、大学から学生に対して、学期ごとにチェックで支給するか、どちらかとなる。
<その他>
各大学に支給額を決める裁量はないので、この支給額について大学側との交渉はできない
一般的に、Pell Grantが適用されるのは、低所得の家庭ですが、FAFSAは必ず出すようにしましょう。ちなみにFAFSAは、"ファフサ"と言い、Free Application for Federal Student Aidの略です。学費補助の申請として、最もよく使われているフォームです。また、いずれ詳しく説明します。
2005年10月01日
もらえる補助、もらえない補助
さて、アメリカ全体で、毎年1220億ドルも学費補助(Financial Aid)が出ているわけですが、これは、全て学生が無償でもらえる額というわけではありません。
学費補助には、簡単に言ってしまうと、返す必要のない補助と、返す必要のある補助があります。
<返す必要のない補助>
返す必要のない補助は、学生に無償で支給され、返す義務のないお金のことです。一般的には、これを英語でGrant(補助金)とか、Scholarship(奨学金)と呼びます。Grantはどちらかというと、低所得者のための補助、Scholarshipは高い能力を持った学生への給付、といったニュアンスがあります。
例えば、以下のようなものがあります。
- Federal Pell Grant: 連邦政府から支給される補助金。主に、低所得者が対象。
- State Grant: 住んでいる州内の大学に通う場合に、支給される可能性のある補助金。
- SEOG(Supplemental Educational Opportunity Grant): 連邦政府が財源だが、各大学に給付の裁量がある補助金
- 各大学からのGrant/Scholarship: 各大学が、自校の財源から出す補助金や奨学金
- Outside Scholarship: 文字通り、私設団体が独自基準で学生を選び、提供している奨学金
<返す必要のある補助>
返す必要のある補助とは、ローンか、労働による負担のことを指します。「ローンを提供してもらっても、いずれ返す必要があるんだったら、補助と呼べないじゃないか」とおっしゃる方もいますが、これは、違います。ここで扱う、補助としてのローンは、ほとんどの場合、金利面でが優遇されており、利用しないと損なものが多いのです。
例を見てみましょう。
- Federal Work-Study: 学生がパートタイムで、大学の施設で働くことにより、学費を負担する制度
- Federal Perkins Loans: 連邦政府が各大学を通して提供するローン。学生が卒業するまで金利がつかないので、非常に有利。
- Federal Stafford Loans: 学生が、銀行等からお金を借り、連邦政府が、その借金に対し一定程度援助する制度。SubsidizedとUnsubsidizedの2種類がある。Subsidezedの場合は、学生が卒業してから6ヶ月後まで、金利がつかない。Unsubsidizedは、金利面でのメリットが大きくはないが、クレジットが悪くとも受けられるなどの利点がある。


