2012年12月12日

2012 奨学金・学費対策セミナー in Torrance

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日時: 12月20日(木) 午後7:00 – 9:00
12月22日(土) 午後 2:00 – 4:00
12月23日(日) 午前 10:00 – 12:00
場所: Midtown Planning Corp
18411 Crenshaw Blvd. Suite 252
Torrance, CA 90504
人数: 12名限定
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費用: 1人30ドル(2人以上参加の場合1人25ドル)
内容: アメリカのFinancial Aid制度のしくみや秘密、連邦・州政府および大学からのFinancial Aidを最大限にもらうための方法をご紹介
対象: 永住権・市民権をお持ちで、高校生シニア・ジュニアのお子様をお持ちのご家庭推奨。もしくは、アメリカのFinancial Aid制度について知りたい方。
予約: (800)679-7304まで(24時間自動音声案内 #2を押し録音)
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2005年12月27日

持ってはいけない?子供の資産(3)

ゼロ・クーポン債という債権があります。

この債権は、満額を割り引いた形で発行されます。

どういうことかと言いますと、10,000ドル満額のゼロ・クーポン債を買うときは、たとえば、10,000ドルを割引した額を購入します。9,000ドルでゼロ・クーポン債を購入し、その後2.25%の利率で、5年経って満額になると、10,000ドルになるというものです。

その間、利息は支払われないため、収入が発生しない仕組みになっているのです。

ゼロ・クーポン債は、その仕組み上、学費の貯蓄に有効であるとされ、"College Savings Bond"の名前のもとに、いろいろな形のゼロ・クーポン債が開発されました。

しかし、実質的にゼロ・クーポン債を子供に持たせ、学費に備えるとすると、子供の資産の割合が増えてしまいます。

その結果、FCが高くなってしまい、家族負担が増えてしまいます。

利率が低い上に、FCを押し上げてしまうゼロ・クーポン債は、今では学費のベストな貯蓄手段とはいえないでしょう。

 


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2005年12月12日

持ってはいけない?子供の資産(2)

持ってはいけない(?)子供の資産の2番目は、UGMA Custodial アカウントです。UGMAとは、Uniform Gift to Minors Actの略です。

アメリカの多くの州では、未成年が自分の名義で証券や生命保険を契約することが禁止されています。それでも子供がこういった形で資産を持とうと思った場合、本来Trust(信託口座)を設立して、資産を移管しなければいけませんでした。このTrustの設立には、通常、弁護士を巻き込み、それなりの時間と手間がかかります。

UGMAは、この資産の移転を行いやすくした制度です。弁護士のサインなしに、信託口座を簡単に作ることができるのです。この際、Custodian(後見人)を指名しますが、親が後見人になることが多いそうです。成人になるまでは、子供本人に、口座の使い途を決める権利はありません。後見人は、子供の利益になるよう、そのお金を使うことが義務付けられています。

節税をすすめるCPAの中には、子供の教育資金のために、UGMAを設立すべき、と言う人がいます。これは、以下の考え方に基づいています。

- UGMAを開き、株などの資産を移転する
- UGMA口座の中で、株が運用益を出す
- 運用益は、最初の750ドルが非課税、次の750ドルが子供の税率で課税されるので、大人が同じ資産を持っているよりも税金が安くなる

さて、このUGMAアカウント、大学の学費補助計算の上では、子供の資産として、計上されてしまいます。したがって、学費補助の観点から言うと、明らかに不利です。

例えば、4,500ドルをUGMAで持ち、運用の結果5,000ドルになったとします。この場合、1,750ドル(5,000ドル×35%)が家族負担に組み入れられてしまいます。これに対して、UGMAの節税効果は、多くて200ドル弱(運用益500ドル×税率)しかありません。

もし今、子供が現在入学前で、UGMAに資産を持っている人がいたら、以下のことを検討しましょう。

- お金を、大学入学前に、使いきることができます。UGMAの使い道の条件は、「子供の最大限の利益を考慮すること」であって、必ずしも教育費に使わなければならないわけではありません。子供の医療費、洋服、車、こういったものに対しても、お金を使うことができます。大学に入る前に、済ませることのできる、子供関連の出費は、UGMAアカウントから行いましょう。

- 税金の特典がより有利な529貯蓄プランに、資産を移管することができます。ただし、529の税特典は、2010年に終了すること、529プランのお金は大学の学費にしか使えないことに注意してください。

実際にUGMAから出費などを行う時には、CPAなどの専門家に、対象取引となるかを確認してから行うようにしてください。


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2005年12月06日

持ってはいけない?子供の資産

Federal Formulaの計算式を分析すると、皮肉にも、「子供名義で学費を貯蓄してきた家庭ほど、補助が多く得られない」という奇妙な現実に直面します。しかし、この事実を知っているフィナンシャルアドバイザーや、CPAは、決して多くはありません。

彼らは、金融商品を売る立場上、もしくは節税のアドバイスを与える立場上、子供名義で資産を持つことをすすめてくることがあります。彼らから、次の方法で口座を開くことを勧められた時には、「子供名義で貯蓄を行うと、家族負担が増える」ことを思い出してください。

Coverdell ESA: Educational IRAと呼ばれていた、教育資金を貯蓄するための専用口座。Coverdell ESAとして口座を開き、投資を行う。投資からの運用益が出ても、教育目的に使用すれば、非課税であるため、節税効果があるが、家族負担の増加額を考えると、節税効果は小さいと言わざるを得ない。一年間に2,000ドルを上限に積立が可能。大学だけでなく、幼稚園から高校生の間にも教育資金として利用することができるので、Coverdellに積み立てた資金は、高校生になるまでに使いきってしまった方が良い。パソコンなどの機材にも適用が可能なので、実際の利用の際には、CPA等に相談をすると良い。

529貯蓄プラン: 大学の学費貯蓄を奨励するために設けられた州ごとの制度。529プランの"529"は、税法の番号から来ている。529プランとして口座を開き、投資を行う。投資からの運用益は、大学の教育資金に利用する限りは、非課税となる。しかしながら、この529貯蓄プランの税特典は、2010年になると終了してしまう。この法律に関して何らかの延長措置がとられない限り、2011年以降は通常通り、運用益にも課税されるようになってしまう。したがって、現在、子供がまだ小さい家庭は、529プランを開くメリットがあまりないといえる。現在は、Federal Formulaには、子供の資産として貯蓄額が計上はされないものの、大学独自の計算式上では、家族負担に組み入れられることが多い。

529プランには、貯蓄プランのほかに、州によってはプリペイドプランというものもあります。プリペイドプランは、大学の学費を現在の額で事前に払ってしまうものです。大学の学費は、年間4%から7%上昇する傾向にあるので、今払っておくことで、年間4%-7%の資産運用を確定することになるわけです。このプランは、どちらかというと、資金に余裕があって、州内での大学進学が確定している家庭向けです。

(次は、UGMAアカウント)


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2005年12月01日

FC(家族負担)の計算方法

FC(家族負担)の考え方について触れます。学費の補助を出す側としては、

「この家族は、今の収入と資産から、どのくらい学費を払えるのだろうか?」

と考えています。そして、できる限りの額を、家族に出してもらおうと考えています。この額が、FCなのです。

できる限りの額を家族に出してもらったら、その残りの学費については、奨学金・補助金を与えるか、優遇ローンを組むという形で、その家族の子供の大学進学を助けるのです。

FCは、簡単に分類すると、次の4つの額から計算されます。これは、高校生が初めての大学進学をすることを想定したもので、社会人の大学入学等は考えていません。

・学生の収入
・学生の資産
・両親の収入
・両親の資産

・学生の収入
学生によっては短期のアルバイトなどで、収入があります。それらについては、報告する義務があります。学生の収入は、Federal Formulaでは50%がFCに組み込まれます。つまり、簡単に言うと、大学入学の前年に3000ドルの収入があったら、1500ドルが、家族負担額として加えられるのです。なお、ここで言う「収入」とは、Tax Returnで算出するAGIを、Federal Formulaで調整した額になります。

・学生の資産
学生は、銀行口座だけでなく、学費用に貯蓄した学生名義のCoverdell ESAや、UGMA口座、を持っている場合があります。Federal Formulaでは、これらの資産の35%を、FCに組み込みます。つまり、10000ドル分のCoverdell ESAを持っていると、3500ドルを、FCに組み込まれます。

・両親の収入
両親の収入は、47%がFCとして組み込まれます。例えば、40000ドルの収入があった場合、18800ドルがFCとして組み込まれます。なお、ここで言う「収入」とは、Tax Returnで算出するAGIを、Federal Formulaで調整した額になります。この調整方法については、20項目くらいの数字を使い、Tax Returnとは異なる計算を行い、税引き調整後の収入を算出します。ここで細かく述べるのは割愛しますが、多くの人にとっては、実際に得ている収入よりも小さくなります。

・両親の資産
両親の資産は、現在5.64%で計算されています。つまり、10,000ドルの資産を持っていた場合、564ドルが、FCに組み込まれるということです。学生の資産は、35%が負担額(先の例だと3500ドル)として計算されますから、学生の名義で資産を貯蓄するよりも、両親の資産を貯蓄した方が、学費補助の観点からは、有利ということになります。ただし、Coverdell ESAや、UGMA口座にも一定の節税メリットがあるので、学生に資産を持たせるべきか、そうでないかは、各自の家庭の財政状況によって異なってきます。

結論として、学生が資産、収入を持たない方が、FCが減るので、学費補助が得られる可能性が高くなります。ただし、個別の家庭を見た場合、特に収入・資産が多い家庭の場合には、学生に資産を持たせた方が良い場合もあるので、迷ったら、専門家に分析を行ってもらうようにしてください。


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2005年11月26日

絶対に知っておきたいFederal Formula

学費補助を申請する際に、まず、多くの家庭が、FAFSAというフォームを提出します。このFAFSAフォームには、家庭のの収入や資産の現状を記入し、連邦政府へ提出します。連邦政府は、この提出された数字を、"Federal Formula"という計算式に当てはめ、FC = Family Contribution(家族負担)の額を決めます。

<FC(Family Contribution)とは何か>

FCは、直訳すると、「家族拠出」ということになるのでしょうが、言葉の意味合いから、私は「家族負担」と訳しています。FCは、その家族が支払わなければならない最低金額のことです。

例えば、ある学生のFCが4000ドルだったとしましょう。この時、A大学の学費は、6,000ドル、B大学の学費は20,000ドルとしましょう。この場合、この学生がA大学に行っても、B大学に行っても、FCである4,000ドルは、最低家族が支払わなければいけません。

この時、残りの学費の額のことを、Need(補助必要額)といいます。このNeedに対しては、補助が出るか、自己負担になる可能性があります。

例えば、この学生がB大学に進学した場合、以下のようになります。

学費: 20,000ドル
FC:   4,000ドル
Need(学費 - FC):  16,000ドル

この16,000ドルに対して、連邦政府、州、大学から、補助が出ることになります。16,000ドル全てが補助でカバーされればいいのですが、残念ながらそうでないケースも多くあります。したがって、実際には、その年の支出は、

FC+Needのうち、補助でカバーされなかった額

ということになります。

学費補助対策の第一歩は、このFCの額を引き下げることです。上を見ておわかりのとおり、FCの額が低ければ低いほど、Needの額が大きくなります。Needの額が大きくなればなるほど、補助を受けられる可能性が大きくなります。この計算式を理解すれば、何らかの対策を事前に練っておくことが可能になりますね。

それでは、Federal Fomulaにおいて、FCはどのように算出されているのか?

それは、次回解説したいと思います。


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2005年11月20日

補助額の計算

大学が学費補助額を決める際、主に2つのことを考慮します。

1. 家庭の財政状況
2. 学生本人の学業・テスト成績や、特定分野での実績、社会貢献等

このうち、まず1を見て行きたいと思います。一般的には、「貧乏だったら補助がもらえる」「お金持ちだったら補助がもらえない」と考えられています。

しかし、「貧乏」「お金持ち」と言っても、いくらの収入をもって貧乏と言うのか、いくらの資産をもって金持ちというのか、統一した基準がないと、不公平になってしまいます。特に、連邦政府が与える補助は、1000万人以上が申請を行います。これほど多い申請について、一つ一つの家庭の状況を審査し、適切な補助額を決めるためには、誰に対してもある程度公平な「計算式」を設けることが必要となってきます。この連邦政府が設けている計算式が、"Federal Formula"です。

Federal Formulaは、FAFSA(学費補助の申請書)に記載された、家族の収入や資産の情報をもとに、学費補助の額を計算する公式です。これに対して、大学側で設けている独自の計算方式を、Institutional Formulaと言います。各大学は、Federal Formulaではわからない家族の収入や資産の情報を、CSS/PROFILEという申請書や、大学独自で用意している申請書を利用して集め、独自の計算を行います。

学費補助を多く得たい、そう考えている人は、この計算式を理解する必要があります。これは、節税と似ています。

CPAは、節税効果や、控除が見込めるアイテムを、熟知しています。あなたが、税申告を行う時、CPAは、「IRAに$○○移せば、税控除が受けられる」などのアドバイスを、あなたに与えるでしょう。これは、彼らが税金算出の「計算式」をよく知っているからなのです。

例えば、アメリカの税法では、ビジネス上の引越しが控除の対象になることがあります。税法についてあまり詳しくない人であれば、「引越しで控除は得られないだろうか」と考える人は滅多にいないのではないでしょうか。

こういったルールを知っているか、あるいは教えてくれる人がいるかという違いで、あなたが実際に支払う税金の額が、変わるのです。

学費補助を申請する場合でも同じです。専門家を利用するか、自分で記入する場合には、計算式を理解する努力が必要です。このブログでは、これから、その計算式の中身を見て行きます。


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2005年11月14日

もらえない補助(4)Federal PLUS Loan

Federal PLUS Loanは、もはや通常のローンとほとんど変わりなく、ほとんど補助とは呼べませんが、金利が少しだけ有利な学費ローンです。これは、Stafford Loanと異なり、親がローンを組み、返済義務を負います。借りる条件は、収入と資産の状況は関係なく、クレジット履歴の良い家庭が受けることができます。

もともとの財源は連邦政府ですが、借りる先によって、2つの種類に分かれます。この2つは、申請条件等はほとんど同じですが、返済方法に、多少異なる部分があります。

Direct(William D. Ford Federal Direct Loan) Plus Loan: USの教育省からお金を借り、返済する形になります。
FFEL(Federal Family Education Loan) Plus Loan: 私企業(銀行、クレジットユニオン、もしくはFFELに加盟しているその他の企業)からお金を借りる形になります。

<対象者>
連邦政府が企画・提供しているローンであるため、受給者はアメリカ市民か、永住者もしくは一部の長期滞在者である必要があります。

<申請方法>
Direct Loan: 大学のFAO(学費補助課)から申請書とPromissory Noteを受け取り、記入・提出する。
PLUS Loan: 必要とされる書類を大学、金融機関等から受け取り、記入・提出する。
なお、FAFSAの提出は必須ではない。

<支給額>
COA(学費、生活費を含めた1年間の大学関連費用) - その他の学費補助の額 = Plus Loanで借り入れが可能な額になります。例えば、COAが6,000ドルで、学費補助を3,500ドル受けることができた場合、6,000 - 3,500 = 2,500ドルをFederal Plus Loanから借りることができます。

<金利>
Treasury Bill(政府発行の短期債券)の金利+3.1%で、上限は9%となっています。Federal Stafford Loanよりも高く、通常のローンよりも低いのが一般的です。現在、Plus Loanの金利は6.1%となっています。これに対して、Stafford Loan(卒業後)の金利は5.3%、一般のローンは7.27%となっています。

<支給方法>
まず、お金の貸し手が、ローンの資金を、大学に送ります。ローンの資金は、まず大学の学費、諸経費、寮費等に引き当てられ、余った額は、チェックかキャッシュで両親に支給されます。

<返済時期>
通常、ローンの資金が支給された日から60日以内に、支払いを開始します。猶予期間(Grace Period)は、ありません。10年以内の返済が、義務付けられています。

<返済方法>
FFEL Plus Loanには、以下の支払いオプションがあります。

Standard Repayment: 普通の返済です。毎月、一定額を返していきます。
Graduated Repayment: 月々返済額が増えていく返済方法です。
Income-Sensitive Repayment: 毎年の年収によって、返済額が変わる方法です。多く稼いだ年に、多く返せるという方法です。

Direct Plus Loanの場合は、このうち、 Income-Sensitive Repaymentを選択することはできません。Standardか、Graduatedのみ選択することになります。

Plusローンは、クレジット履歴が必要となってくるので、このローンだけで補えない学費負担が出てくる可能性もあります。そのような場合には、最終的な手段として、私設の学費ローンを利用することになります。


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2005年11月07日

もらえない補助(3)Federal Stafford Loans

Federal Stafford Loanも、連邦政府が主催している、優遇金利ローンですが、お金の貸し手が大学とは限らないという意味で、Perkins Loanと異なります。Federal Stafford Loanには、"Subsidized"と"Unsubsidezed"の2種類あります。

Subsidized Loan: 各家庭の財務状況によって、額が判断されます。大学卒業後6ヶ月までは、利息を払う必要はありません。その間、連邦政府が、利息を肩代わりして支払い(Subsidize)ます。

Unsubsidized Loan: Subsidizedと異なり、ローンを開始した瞬間から、利息がつきます。また、家庭の財務状況に関係なくローンを受けることができます。

<対象者>
基本的に、学生がアメリカ市民か、永住者であることが条件です。

<申請方法>
FAFSAを提出することで、申請となります。その後、銀行等でローンを組むときに、Promissory Note(ローンの金額や返済方法が記載された法的書類)が発行されますので、しっかりと保管しておくことが重要です。

<支給額>
以下、支給額の上限です。年度によって変わります。
Subsidized: 1年目$2,625、2年目$3,500、3-5年目$5,500、修士・博士$8,500
Unsubsidezed: 1-2年目$4,000、3-5年目$5,000、修士・博士$10,000

<金利>
変動しますが、8.25%を超えることはない、と規定されています。毎年7月1日に利率は更新されます。7/1/04 - 6/30/05までは、返済開始までは4.7%、返済開始後は5.3%となっています。(これと比較して、 www.bankrate.com によると、通常のローンの利率が、現在7.27%)

<支給方法>
貸し出す側である金融機関または大学(Lender)のポリシーにしたがいます。

<返済時期>
Subsidized Loanは、大学卒業後6ヶ月は無利子であるため、学生が給料を得るようになってからゆっくりと返済を開始することが可能です。Unsubsidized Loanは、利子がすぐにつく上に、複利計算となっています。どういうことかというと、借り入れを行ったら、借入額に対して利息がつき、その後、(借入額+利息)の額に対して、さらに利息がつくということです。返済金額がどの程度になるかは、ローンを組むときに十分に計画を立てておきましょう。

<返済方法>
借り入れする側の事情に合わせて、3種類の返済方法があります。
Standard Repayment: 普通の返済です。毎月、一定額を返していきます。
Graduated Repayment: 月々返済額が増えていく返済方法です。
Income-Sensitive Repayment: 毎年の年収によって、返済額が変わる方法です。多く稼いだ年に、多く返せるという方法です。

このローンも、金利面でかなり優遇されているので(特にSubsidized Loan)、Perkins Loan同様、利用しない手はありません。


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2005年11月02日

もらえない補助(2)Federal Perkins Loans

Federal Perkins Loansは、連邦政府が財源となり、大学が提供を行うローンの一種です。したがって、ローンの支払いは、大学に対して行います。このローンの最大の特徴は、卒業するまで、金利がつかないことです。

<申請方法>
各大学が、ローンの額を決定するため、大学ごとの学費申請フォームで申込を行うことになります。Award Letterにローンの額が記載されています。

<対象者>
基本的に、学生がアメリカ市民か、永住者であることが条件です。

<支給額>
学士で、1年で最高4,000ドル、合計20,000ドルが上限となっています。
修士・博士は、1年で最高4,000ドル、(学士分を含め)合計40,000ドルとなっています。

<金利>
金利は、現在5%となっています。ただし、高等教育のローンは、金利を税控除することができるため($2,500まで)、非常に有利なローンです。

<支給方法>
学校側が、学生のアカウントに直接クレジットするか、チェックを渡す形になります。

<返済時期>
通常、卒業してから、返済を開始するまでに9ヶ月の猶予期間(Grace Period)があります。その後、支払いを開始する形になります。返済は、10年以内に行うことになります。

<その他>
連邦政府が定める条件を満たすと、支払いを一定期間遅らせることができます。例えば、病気やケガなどで後遺障害を負ったり、特定の公共機関の仕事(低所得者のための教員等)に就いたりすると、その期間は、金利ペナルティなしで、支払いを遅らせることができます。

Federal Perkins Loanは、非常に有利なローンです。借金が嫌いというだけで、ローンを組むことを嫌がる方もいますが、有無を言わず、受給することが最もかしこい選択になります。もし、手元に十分なお金があったとしても、低金利ローンで調達したお金を、他の金利の高いアカウントに移せば、それだけで利益を見込むことができます。ただし、実際に行う場合には、専門家のレビューを受けましょう。


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